小さな菓子工房&木工房
田舎のお菓子工房
マンマミーア
長くまっすぐに伸びた板張りの廊下、さんさんと日の光が降り注ぐ壁いち面のガラス窓キャンバスみたいな白い壁。校舎という建物は、どうしてこんなに健やかで凛とした空気が流れるのだろう。「マンマミーア!」は滋賀県・甲賀市のずっと山の方、のどかな里山を見渡せる丘の上にある小さな菓子工房&木工房。もとは地元の農業を学ぶ学校として、その後、縫製工場として使われていた木・造平屋建ての校舎を改装して、3年前にオープンした。現在は、ギャラリーもオープンし、さまざまな手仕事の光る作品を紹介する情報発信の場として、地元のみならず、遠方からも人々が訪れている。ここの新たな住人として、移り住んだのが川端健夫さん、美愛さんご夫妻。
紆余曲折あって
もとは近くの農業法人で働いていたというふたりは、さまざまな出会いを経て、健夫さんは家具職人としての修業のため、美愛さんはお菓子店での修業のために東京に出た。何年か修業と勉強の日々を経て、ふたりは「自分達の思いをカタチにできる場所を持とう」という決意する。「お金がなかったので古い物件というのは最初に考えていました。でも、木工の作業もできるくらい広くて、安いというとなかなか見つからなくて……」。そんな時、助けてくれたのは、以前の勤め先の上司だった。紹介されたのは里山にある小さな木造校舎。紆余曲折を経て、ここにお互いの工房を、人との出会いの場としてのギャラリーを、そして住まいを構えることに決めた。今思えばごく自然な流れだったのかもしれない。